うるさいガキはお断りの店に行ってきました

口うるさいオヤジがやっている、こだわりの信州そば屋に行ってきた。

 

浅間山のすそ野を望む、別所温泉の山の裾野にあって、純和風で旅館のようなエントランス。

 

腹も減っていたので、これはうまそうだわい、といそいそと入ろうとすると

 

入り口に「騒がしい小供の入店はお断りします」と大きな木の看板が掲げてあった。

 

 

 

うちの子はここぞという時には静かにしている方なので、

 

気にせず何とかなるだろうよ、と入っていくと、店内は昼時前でまだ空いており、テーブル席を勧められた。

 

しかも、眺めのよさそうな奥の座敷に「行っていいですか?」とずいずい入っていった。

 

 

 

優しそうなおばさんがお茶を持ってきてくれた。

 

しばらくすると、モミあげを生やしたいかついオヤジが調理場から出てきて、我々を品定めするようにガっと睨みながら

 

「子どもは静かにさせてよ!」と念を押しに、というか審査しにきたんだよね。

 

ふ〜ん、これは本気でうるさい子どもは追い出すんだね。

 

夫婦ともどもちょっとかしこまって、声をそろえて「ハイっ!」と答える。

 

そして、田舎そばを頼む。これがオヤジの手塩にかけた手打ちそばらしいので。

 

 

 

昼時になって、常連らしき大人たちが次々入ってきて、店はだんだんいっぱいになってくる。

 

またまた調理場から出てきて、今度は愛想よく常連と話す頑固オヤジ。

 

 

 

しばらくすると、おかみさんが愛想よく田舎そばと田舎おしぼりそば(辛み大根で食べる)を運んできてくれた。

 

「最初は何もつけずに、次に塩をつけて、かえしは最後につけて」と

 

指導が入る。

 

しかもああた、おしぼりそばのかえしは、「後から持ってきます」と、

 

是が非でもかえしは後でつけさせる、という徹底ぶりなんですよ。

 

 

 

そういえば、京都で大好きだった(今は割烹になってしまった)なかじんの店主もそう言ってたっけ。

 

この時はオヤジは監視には来なかったけど、かえしを一番に食べてるのを見られていたら、オヤジに怒鳴られていたかもしれん。

 

 

 

オヤジこだわりの田舎そばは、さすがに旨いそばでしたが、私はもう少し固めで歯ごたえがある方が好きだ。

 

もちろんそんなことおくびにも出さなかったが。

 

 

 

息子もおとなしくそばの分け前にあずかり、無事に店を出ようとした。

 

 

 

「ごちそうさまでした!」と声をかけると

 

調理場からもみあげオヤジが

 

「ありがとうございましたー!」と声をかけてくれた。

 

 

 

そして、改めて玄関の

 

「うるさい小供(子供じゃないんです、あくまでも「小」)お断り」の看板の前で子どもの写真を撮り、ちょっと勝ち誇った気分で店を後にしたのだった。

 

息子には

 

「この看板、『うるさい子どもは出て行け〜!』って書いてるけど、君はいい子だったからえらかったね。」とちゃんと褒めておきました。

 

 

 

今思うと、予めそんなややこしい店だと知ってたら、絶対入らなかったけど。

 

しかも一見の歓迎されない分際で店の特等席を所望するなぞ、その時は空いていたとはいえ、知っていればいくら厚顔なわたくしでもできなかったでせう・・・(?)

 

万一ガキが食事中に泣いたりわめいたりしたら、食べてる途中で追い出されていたのかもしれない・・・。

 

 

 

まー、田舎ざるそばに1200円の値札をつける店だから、大人が静かにうまい蕎麦を味わいたいという気持ちはよくわかります。

 

食べログを読んでみたら、「客を選ぶ店」とかいろいろコメントがありました。

 

大人でも「いちいち客の横に来て食べ方を指示するな!」とかね。

 

 

 

ま、子どもを連れてのリピートはないかと思いますが、いろんな意味で印象的な店でした。

 

子どもに家でこの写真を見せたら

 

「コレ、うるさい子どもは出て行け!」だよね。」としっかり理解していました。なかなかやるじゃん。